重ね煮って?
私が重ね煮を知ったのは、マクロビオティックの初級講座の時。
1番はじめに習う基礎の「陰陽調和」のものがこの
「 重ね煮味噌汁 」
この世界、すべてのものに陰と陽があって、食べ物、野菜も同じくで、その順に素材を重ねて蒸し煮して作る調理法。
陰と陽
でも、どうやって見分けるの?ってことで、簡単な見分け方はこんな感じ。
体を冷やす
暑い地域で採れる
やわらかくて大きい
土から上で育つ野菜
果物
体を温める
寒い地域で採れる
固くて小さい
土の下で育つ野菜
動物性
(その話は長くなるのでまた)
どうやって作るの?
作り方は、至ってシンプルだけど普通の味噌汁とは全く違う。
野菜の切り方も、混ぜる方向も陰陽のバランスでと細かくいったらキリがないので今回は置いといて
1、それぞれ具材を小さめに切って少量のごま油(米油でも○)で炒める。
混ざらないように分けて炒めるか大きめの鍋でそれぞれ端に寄せながら順番に炒める。
2、葉物野菜やキノコなど陰性なものには、天然の海の塩(←陽性)をかけていっしょに炒める。
(カリウムとナトリウムを調和する目的も)
3、その後、陰陽の順番 (陰が下で陽が上) に重ねて弱火で蓋をし、じっくり蒸し煮。
※ 陰のエネルギーは上へ、陽のエネルギーは下にいくので逆に配置することでぶつかったエネルギーが影響し合い、鍋の中で混ざることによって実際に早く煮える。
4、よく煮えたら混ぜて、水を足す。
その後は、すり鉢で擦った味噌を少しずつ入れていく。
そんな感じで、若干の手間と時間はかかるけど、出来上がりは、出汁なんて取らなくても、野菜の旨みがしっかり染み出した、びっくりするほどおいしい味噌汁の完成。
今回わたしが使った材料は、
・干し椎茸
・小松菜
・玉ねぎ
・人参
(乾燥わかめは後入れ)
上から陰性。
なので、これを逆転した順番で蒸し煮。
マクロビでは基本は、きのこは かなり陰性なので通常は使わなそうですが、干し椎茸など太陽に光で干していれば陽性化しているのでOK。
戻し汁も無駄にせず使えますしね。
実は手間が少しかかるので、普段あまり作ってなかったのですが、久しぶりに作るとやっぱり、感動的に美味しいんです!
全然違う。
しっかり出汁がきいてるので味噌もそんなに入れなくてもいい。
エネルギーって見えないし、陰と陽だって一見わからないけど、重ね煮にすると、しっかり混ざって早く煮えたり、味も全然違う。
実際に抜群においしいのでやはり関係してると思わざるをえないんです。
皆さんも、騙されたと思って、一度ぜひ試してみてください。